2010年1月31日日曜日

GE v. 三菱重工

以前、GEが三菱重工を特許侵害で訴えた(正確には訴訟とは違いますが)という記事を書きました。

その記事の時は、ちょうど三菱重工の特許侵害が認定された直後のことでしたから、三菱重工の風車は、あわや、米国に輸入できなくなってしまうのか?三重さん(「みつじゅう」です。「みえ」ではありません)、大変ですね、という論調でした。

しかしながら、最近、この決定が覆されて、やっぱり特許侵害は無かったね、三重さんお疲れ様、良かったね、ということになったようです(参考記事)。

GEっていうのは米国が世界に誇るゼネラル・エレクトリック社ですから、そこにアメリカで提訴されて、特許侵害の初期決定まで出されながら、屈せず頑張ったというのは、三重さん、なかなか骨があるようです。

しかし、ちょっと調べてみると、GEと三重さんは、2006年に提携しているようなんですね(参考記事)。

上記提訴は、2008年ですから、提携関係にありながら、もしくは、ついこの間まで提携関係にあった関係ながら、GEは、さくっと提携相手を提訴してしまったことになります。

ここからは、あくまでも想像ですが、提携してお互いの技術を知るようになって、GEが自社の特許を三重が使用していると信じ、三重さんに特許の支払いを要求したのではないでしょうか?

それもべらぼうに高い値段を。

ライセンス交渉は、頓挫。

そして、提訴。

そんなところでしょうか?

本当のところは良く分かりません。

昨年秋に、GEはさらに米国で訴訟を提起した模様。

こっちの訴訟はどうなるのかな?

GEって怖いなあ。

提携って怖いなあ。

提携していなければ、風車の特許侵害なんて気付かなかったと思うんですよね。

提携関係が終わった後、すなわち、良好関係が無くなった後のことも考えてから、提携の話をしないと、思わぬ火傷をするということでしょうか。

経営は簡単ではないなあ。

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