2007年10月21日日曜日

京樽

飲食店の競争が激しいこの恵比寿では、店の入れ替わりがとても頻繁だ。6ヶ月くらいであっさりと店仕舞いしてしまう店もあれば、業態を変えながらしぶとく生き延びようとする店もある。テレビや雑誌で紹介されるようなレストランが密集しているから、ちょっとやそっとでは生きていけないのだ。

そんななかで、ここ京樽は、おにぎりを武器に、しぶとく生き続けるたくましい店だ。

なにしろ、駒沢通りを臨む駅前信号の交差点というロケーションが絶妙なのだ。駒沢通りの長い信号待ちの間、手持ち無沙汰に後ろを見ると、うまそうなおにぎりが並んでいる。ちょっと小腹が減っていたら、ついつい買ってしまうのだ。観光目的で恵比寿に来た若者も、忙しいサラリーマンも、ついうっかり買ってしまう。おかげで、夕方頃にはほとんどの種類が売り切れだったりする。

グルメレストランが居並ぶこの街で、京樽のおにぎりは、意外にニッチな存在なのかもしれない。

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